六月は花嫁さんがさらなる幸せを求めて挙式する月ですが、雨の日が多いのが気になる月でもあります。
雨降りが大好きだと言う新郎がいました。
新婦との思い出が雨の中で育まれ、「僕たちは雨男と雨女なんで…」とさわやかな笑顔で話してくれた内容です。
会社の後輩だった新郎に、忘れ物の傘を届けた新婦と恋心が芽生えました。
10才以上の年齢差を気にしていた彼女でしたが彼は何のこだわりもなく交際は順調に進みました。
デートは不思議なほど雨になり、たまに晴れるとどうも落ち着かないほどだったそうです。
ふたりで雨音をききながらおフトンから黙って庭の紫陽花をながめていたこと、わざとびっしょりと濡れて歩きながらしっかりつないだ手のぬくもりを感じたこと、雷雨の稲光の美しさに見とれたこと。
雨が止むと楽しいショーが終わったような気持ちになるそうです。
「婚礼の日が雨だといいなぁ」と外をながめる新郎でした。