夏は祭りの司会などもあります。
場所は体育館のような会場だったり野外だったり。
こんな時身近でお世話になるのは音響さん。
音楽なくしてイベントは成り立ちません。
MCに合わせて音を絞ってくれたり、タイミングを図ってパシッと決めてくれます。
こういう「阿吽の呼吸」を感じた時、司会も音響さんも「いい仕事してますねー」と匠の気分を味わうのです。
野外の音響さんはデリケートな機材の保護に気を使います。
以前、桟敷席の下の音響ブースに上のお客さんの飲み物がこぼれ落ちたことがあって大騒ぎになりました。
そういうことも予想してシートで上部を覆っていたのですが隙間をちょうど縫うようにして機材にポトンポトン。
お祭の成功のカギと言える音響さんですが、披露宴でもやはり重要な仕事です。
スタッフは音楽だけではなく、照明やスクリーン・緞帳の上げ下げなども担当します。
こられのトラブルが重なるとクレームにもなります。
新郎新婦の動きとタイミングが合わないことや音が出ないこと、違う曲をかけてしまうこと、ビデオの画像が映らないこと、ハウリングさせてしまうことのほかパソコンとの相性がよくなくて固まってしまったこともありました。
お客様持込のテープやDVDなどはあらかじめ機材を通してチェックするのは当然ですが、直前まで音響さんも配膳作業に掛かりっきりという時もあります。
お客様の持ち込んだ音源がトラブルを抱えていた場合もあります。
停電だってあります。
どんな理由にせよ起きてしまったことにどう最善を尽くすかが大切。
ちらちら音響ブースを確認しながらMCでつなぐのはスリリングです。
「回復するまで少しお話させていただきます」と明言して行なうこともあれば、トラブル発生を知らせずに行なうこともあり。
ミスやトラブルが起こったとしても披露宴に関わる全員の英知でクリアして、それ以上に仕上げていくのが私たちの役目ですもんね。