青森市から約3時間の大間町。
そこの公共施設が披露宴会場に早変り。
なのでパイプいすが並び会議用のテーブルを白布でおおっています。
高砂席の松の緑も目に鮮やかであたたかい手づくりの雰囲気があります。
迎賓の金屏風の陰にはお祝いに届けられたビールやら清酒の箱が積み重なっています。
お料理は地元の仕出屋さんが心を込めて用意したものです。
地元の方々は日頃から新鮮なものを口にしているので舌が肥えていて、生半可な料理では満足しないとお聞きしました。
今回のカップルは職場恋愛です。
20歳以上の年齢差をものともせず結ばれました。
新郎は「仲間に犯罪だと言われます」と苦笑い。
余興のトップは本格的な落語。
新郎のかつてのクラスメイトがいまや立派な落語家さんです。
三遊亭大楽(だいらく)さん。
東京からお祝いにかけつけ、小噺を披露してくれました。
古典の「じゅげむ」もしっかり楽しませてくださったほかエッチ小噺も。
中年男女に大受けです。
中でも「バイアグラ」の話はちゃんと内容を覚えたのでお知りになりたい方はご連絡を。
さて、むつ地方に350年も伝わる『からすざわ能舞』を拝見する機会に恵まれました。
平家と源氏の武将の戦いの様子が激しく打ち鳴らす鉦と太鼓にのって舞に表現されます。たっぷり20分間ノンストップ。
面をとると二人とも若い男性でした。郷土芸能の担い手として頼もしい感じがします。
カラオケもどんどん飛び出し、おハナ(ご祝儀)もどっさり上がります。
トリは地元の女性でしたが、その歌声のものすごい迫力!
私の司会経験のベスト3に入る見事な歌声で場内を圧倒しました。
3時間を超す披露宴でしたが笑顔の絶えないお二人でした。
披露宴の中で、「大間のマグロ長者(年収2千万円以上!)とお友だちになりたいなー」と申しあげたら、帰る時「オレと付き合ってよー」とナンパされそうになりました。
大間の方々は舌が肥えてると聞いてましたから、手料理がペケじゃお相手に申し訳ありません。
泣く泣く心をオニにしてお断りした私でした。