華やかな色打掛で迎賓。
挙式は人前で。
　和装がよく似合っていた新婦、きれいなデコルテを強調したカクテルドレスになりました。
ケーキご入刀やチャイルドブーケのセレモニーに続き余興を楽しみます。
　
職場の皆さんが、わらわらとステージに集まりました。
参加者ご自身が余興を一所懸命楽しんでいるという感じがして、内容はシンプルながらも妙に盛り上がります。
何だかとてもあったかい。
職場は明るくて活気があっていい人間関係なんだろうなぁ。
新郎新婦の職場での立ち位置っていうか、どんなふうに大切にされているのかが余興あたりになると肌でわかる気がします。

　
新婦のお父様は床屋さん。
小さい頃からいつもお父様に髪を切ってもらってました。
花嫁として当日を迎える前の日、お父様に顔とえりあしを剃ってもらい、昔のことを思い出して懐かしく、新婦はそっと涙ぐんでしまったそうです。
「お父さん、気づいていたでしょうか?」とお手紙を読んだ時、ステージで聞いているお父様は小さくうんうんとうなずいていらっしゃいました。

床屋さんの椅子に座る新婦と愛娘にそっとかみそりをあてるお父様。
二人きりの静かな時間。
新婦のお手紙を聞きながらその場面を思い浮かべたわたし、とても幸せな気分でした。