秋にグァムですでに挙式済みのお二人です。
ドレスの色当てクイズにエントリーするゲスト。
「どの色もありえるもんねぇ~」。
場内に新郎のお父様の写真が飾られてありました。
この日を待たずに一ヶ月前に他界されました。
グァムの挙式には出席できました。
お父様の強い希望もあって披露宴を延期せずに行うことになりました。
披露宴のラストではお父様の大好きだった曲を弾く予定です。
でも新郎ご本人は自信がないとおっしゃってリハーサルの時の出来具合で弾くかどうかを決めるということになりました。
しばらく鍵盤に向かっていないので指がスムーズに運べないところがあるのだそうです。
そばでピアノの恩師が付きっきりで見守ってくださいました。
迎賓時間ギリギリまで真剣に練習しました。
さて、これは新郎のために新婦がつくったガンダムのフィギア。
ガンダムの大ファンの彼のために内緒で作りました。
彼にばれないように押入れに隠したり、外出中にこそこそと作る苦労がありました。
初めてのチャレンジだったそうですが仕上がりは立派です。
これをケーキ入刀後のファーストバイトの時に取り出しました。
新郎の口にケーキを運ぶ場面でガンダム君が新婦をサポートしたのです。
新郎の驚きは半端ではありませんでした。サプライズ大成功!!!
こんな感じでテーブルを回り写真撮影も。
カジュアルなバルーンの演出がキャンドルサービスの代わりです。
テーブルごとにパーンと花開かせると、中からはふわふわと羽毛が。
テーブルへのご挨拶の後、花嫁さんからご家族へ手紙のご紹介があり、花束贈呈となりました。
そして、新郎のお母様からのご挨拶を司会が代読です。
続き、ビデオで新郎の亡きお父様から二人へのメッセージを上映。
お父様のお姿をそのまま映し出し、新郎がおもむろにピアノに向かいました。
尊敬するお父様に捧げるのはショパンの幻想即興曲。
場内水を打ったように静まります。
見事に弾き終えました。
もうことばは必要ありません。
大喝采の場内。
お見送りの時、グァムのおみやげをプチギフトになさるお二人。
私にもくださいました。ありがと笶、笶、
今回のような披露宴を経験すると、自分のためだけでなく家族のためにも健康で長生きしなくてはと思います。残される人の悲しみや寂しさを思います。
若いお二人やいろいろなご家族からたくさん教わることがあるこの仕事、ていねいに誠意をもってあたろう、一組たりともおろそかにすまいと改めて自分に誓いました。