「では、今日の流れを確認お願いします」と彼が司会席まで来て「〇時に内掛けの新婦はお母様と入場して…」と話し始めます。
何度見てもやっぱり似てるわ…。
おっといけない、仕事仕事。
披露宴が始まってからの彼は音響や照明など機器の操作もしつつ、料理を運んだり後輩にスポットライトの指示を出したりコンパニオンさんとドリンクのチェックをしたり。
あ、お客様がお箸を落とした。
彼に走り寄りそのことを伝えます。
パッと反応してすぐにお取替え。
うんうん、よしよし。
「髪が伸びてきましたね。」
「上着のすそに糸くずがついてる。」
「少し猫背だから背伸びしたら。」
「靴は意外とお客様の目に入るから汚れには気をつけて。」
息子に似ているものですから、ついつい彼をチェックしてしまいます。
「あ、はい」とニコニコ素直に聞いてくれます。
その会場での司会は彼のおかげで和み度がアップするのです。
そして、 (*^_^*) わたしはすっかり母の顔になってます。