聴力に不自由を感じる方々が情報を得る手段のひとつに要約筆記があります。
友人が結婚にあたり、披露宴で司会の言うことをすべてスクリーンに投影しながら聴力障がいのある仲間にも進行がわかるようにしたいと相談してくれました。
私は先約があって司会を担当できず、当日は先輩にお願いすることになりました。
あらかじめ流れを要約筆記者に渡しておいて、多少のハプニングやアドリブにも対応していただきながらの披露宴になる訳です。
両家ともご両親が張り切って披露宴の手はずを整えているので、新郎は自分ではいつ何をしたらいいのかわからずに不安を抱いていた様子です。
「田仲さん、普通の披露宴と違うから打合せを早くやりたいけど日にちを何日くらいに誰に頼めばいいの?」→「通常は1週間~2週間くらい前に会場から連絡もらってるよ。会場の担当者が全部の窓口だよ。何でも担当者に聞いたらいいよ。」
「じゃぁ、担当者にはいつ頃電話したらいいの?」→「Sさんの仕事に合わせて早めに希望を伝えたらいいよ、明日でもすぐに。」
「要約筆記って言っても多分わからないと思うんだ。心配だ」→「うん、知ってる人は多くないかもね。でも私も先輩と一緒に打合せに同席してフォローするよ。安心してね。」
「よかったぁー、知識のある人がそばにいてくれて」→「当日の司会はできないけどできるだけ応援するよ」
Sさんは私のバイク仲間。
普段はリミッターをカットしてビュンビュン走る飛ばし屋さんです。
そのテクニックや迫力はすごくて仲間からも一目おかれる存在ですが、今回は何かと弱気。
会場担当者より私にまず電話をくれます。
あー、叶わないことだけど私が司会させていただきたいなぁという思いでいっぱいになります。
Sさんの披露宴は5月末。
成功を祈っています。