弘前市のりんご公園の一角に農家の住宅を再現してあります。
そこを先日友人と訪れました。
語り部の女性がいらっしゃいました。
本当は語りの時間は終了していたのですが、ちょうどお見えになった夫妻のためにと民話を語り始めました。
ちゃっかり私たちも同席です。
大きくてたくましい女性と小柄で力のない男性が結ばれ、力を合わせて強盗をやっつけたストーリーです。
津軽弁はさることながら身振り手振り、男女の様子が目に浮かびます。
強盗をやっつけるために知恵ある方法で活躍する女性の様子、いざとなると妻のために役立つ夫の姿が臨場感いっぱいに伝わります。
物語の中の夫婦が、互いの外見より相手の心根のやさしさなどを実感し合うことなども語られました。
リズムよく、よく通る声でおよそ20分ほど。
私たちもそうですが前の席に座った夫妻は民話の世界にどっぷり浸り、男性は涙ぐんでさえいました。
私が語ったらこれほどまでに聴く人の気持ちを動かすことができるだろうかと考えてしまいました。
語り手から学ぶことは多く、実によい体験をしました。