場内には料理長がつくった氷の彫刻。
同僚の新婦のために2羽のスワンがくちばしを寄せ合っている様子を彫り上げました。
紀子さんはこの会場のフロントを担当するスタッフ。
修さんは大手建築会社の社員さんです。
お二人は友だちの紹介で出会いました。
勇壮なねぶた囃子の中、紋服と艶やかな色打掛でご入場。
「修」「紀子」と書かれた提灯を持ち、子ども達が半纏姿で先導します。
提灯は高砂席に明りが灯されて飾られました。
祝舞は大黒天とえびす様に扮したお二人が登場。
1メートル程もある大きな扇子をひらりひらりさせて福風を送りながら場内をくまなく巡りました。
ほんとに福々しくて、この二人にさわったら宝くじが当たりそう。えびす様役は新郎の弟さん。
まもなく新婦は新郎のお母様と一足お先に中座です。
お二人の再入場まで45分かかりました。
待つのは長く感じる時間ですが、その分お客様同士の歓談が充分にできてご両親もまんべんなくご挨拶の千鳥酒ができました。
プロピアニストによる演奏曲が会場にポロンポロンと流れウェディングドレスの新婦がお父様と入場です。
新婦をタキシードの修さんが迎えてケーキカットの場面に進みます。
ケーキは小学6年の女の子によってワゴンで運ばれました。
ご入刀に続いてのチャイルドブーケは6人の子ども達。
バスケットに入った花を下げて高砂席まで元気に歩きます。
スピーチが済むと余興の時間。
新郎側の余興は「乾杯」の歌に合わせてビールをどんどん飲んでいくもの。
ローテーションがあるとはいえ、かなりの量を飲むことになるのでちょっとはらはら。
新婦側の余興は歌に合わせてサラダづくりをし、それは新婦から新郎へ「アーン」という場面でラストになりました。
その後ブーケプルズとブロッコリープルズを楽しんでお二人はご退場です。
キャンドルサービスも順調に進み、お開きが近づきます。
紀子さんの行きつけの美容師さんがキラキラの花嫁さんに仕上げてくれました。
お見送り時全員に入浴剤がプレゼントされて、大賑わいの楽しい披露宴は結びです。
日頃はお客様を接待する側の社長や支配人が、招かれる側としてくつろいで歓談なさる姿はなかなかいいもの。
新婦にとって披露宴の会場は日頃見慣れた職場。
さすがに落ち着いていましたが、特別な一日です。
きっといつもと違って見えた会場だったことでしょう。