光の演出

背の高い花器がクリスタルになっていて、底から何色にも光を発する仕掛けを見たことがありますか?
これをキャンドルサービスに代わるものとして試みた披露宴がありました。
高砂に近い席にお二人が点火のまねごとをすると後ろに続くテーブルが一列に一斉に光ります。
きらきらではなく、ポッと灯ります。
これを横隣のテーブルでも同じく行ない、縦列を繰り返します。

正直申しあげると、会場の狙いはハズレ。

キャンドルの時間になるまで、花器が光ることを内緒にしていたのなら効果はきっとあったはず。
でも、それまでの入退場で光を存分に楽しんでいただいた後ですから、一列ずつ明かりが灯っても新鮮な驚きを引き出すことはできませんでした。
時間の短縮はできたのですが。

その日、場内のテーブル数が4列だったので、私はこれを「春夏秋冬の光」と表現してみました。
最初の1列目に新郎新婦が点火のまねごとをしたときに「トーチの先に天使が舞い降り、いま光が一列に走ります。二人の心の暖かさを思わせる春の光が届けられました」とMCしたのですが…。
次々と思いつくままに夏から冬へとつないでいきました。
拍手が少なくても途中でやめられません。
気持ちを込めて1列ずつご紹介しました。

披露宴後、あの場面は盛り上がんなくて疲れたなぁとしょげて帰途につきました。

が、しかし 後になって、ちょうどその場に立ち会っていた司会の大先輩が『あの春夏秋冬のMCがよかった』と褒めてくれていたことを知りました。
プロ中のプロからのお褒めのことばですし、一所懸命考えて使ったMCが認められて、嬉しくなりました。

これからも誠実に司会をしていくぞ♪

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