新婦の親友が描いた似顔絵のウェルカムボードは桜のシールがたくさん散りばめられていて、春、春、春って感じ。
新郎隆秀さんは行政書士さん。
ご高齢の行政書士さんが多い中で、すでに事務所を構えて活躍する様子はホープとして新聞に取り上げられました。
目がパッチリしていて聡明な新婦裕子さんは青森公立大学まちなかラボにご勤務です。
このまちなかラボは私の勤務する青森市男女共同参画プラザのすぐ上の階にあって、地域に開かれた学術の場でもあります。
バラなどと一緒に、まっ盛りの桜の枝がテーブルに装われました。
祝辞・乾杯・新婦お出かけに続いて、新郎はお父様と二人のお兄さんのつくる騎馬に担がれて退場されました。
「ええっ!? そんなの聞いてなかったぞ」と意外な展開にとまどったご兄弟でしたがご家族でつくる騎馬は信頼関係でがっちり結ばれ、しっかりと安定した足取りでした。
新婦が色打掛でお父様と再入場した時に隆秀さんは「裕子さんを世界一幸せにします。裕子愛してる!」と絶叫。
裕子さんは満面の笑みです。
そばのお父様も新郎と握手してニコニコ。
余興が始まり、最初は新婦のご両親が祝吟と祝舞をご披露。
新郎側は北海道から津軽へのお輿入れを歓迎してねぶた囃子と跳人が登場して盛り上げました。
もちろん司会も「らっせらー」の掛け声で参加です。
その後お二人は各テーブルを写真を撮りながらご退場。
途中で、20年お習字をなさっているという新婦のお友だちが見事な文字で書かれた額を読み上げてお二人に贈呈してくれました。
コブクロの歌の詞でした。
ケーキご入刀の後の余興は、鼻からうどんをすすり、ぶら下げたまま歌う友人が登場。
うどんが乾くと鼻が痛いんだそうです。
新郎新婦は手をたたいて大笑い。
ほかのご親族のカラオケも上手な方ばかりで、聞きほれました~。
さて、披露宴もそろそろお開きです。
新郎新婦からご両親への記念品は、それぞれが描いたご両親の似顔絵でした。
意外なプレゼントに、それを高々と掲げて嬉しそうなご両家のお父様。
続いてサプライズ。
新郎のおばあちゃまがおば様とともに『津軽の子守唄』をアカペラで歌ってくださったのです。
「早ぐ寝ねば、山がらモッコ来らぁね~♪」
ゆっくりとしたやわらかい歌声です。
聴き入る人の表情が和んでいくのがわかる癒しを感じる時間でした。
こうして隆秀さんと裕子さんの結婚披露宴は、アットホームな感じに包まれながら結びとなりました。