私的な活動のひとつにDV防止教育があります。
DV防止教育プログラムを開発した アウェアに所属している私に、某弁護士さんからメールがありました。
DV加害者男性を担当なさっていて、彼も立ち直りたいと考えているので加害者向けのプログラムを受けさせたいと連絡をくださいました。
社会には暴力に甘い風潮があり、わたしたちはその中で生活しています。
「男のくせに、女のくせに」という考え方に強く縛られて、自分らしさを充分に発揮できない状態は暴力を生むことにつながります。
しかも加害男性の多くはDVをしていることに気がついていません。
グループワークで互いに話し合うことで気づいていく方法が有効ですが、彼らは自分を加害者だとはなかなか認めないのです。
加害者向けプログラムさえ受けさせれば更生できると思うかもしれませんが、結果はすぐにはでませんし長い長い時間がかかります。
お金もかかるし、自分を責めたくないので加害男性たちはそういう場に参加しようとしません。
またプログラムを受けていることが武器となって被害者を苦しめることに利用されることもあります。
それでもやはり加害防止教育は行うだけの尊い価値があります。
弁護士さんが、加害者を立ち直らせたいという真摯な気持ちで連絡をくださったことに感謝しています。