パーティの中で、お母様手作りのブーケ・お母様と合作のクッキー・さらにお母様からいただいたネックレスのご紹介を希望された新婦。
打合せをしているうちに少し考え込んで、こうおっしゃいました。
「ネックレスのことは紹介はしなくていいです。それから、司会者さんにお願いがあります。」
「何でもどうぞ。」
「あまり私の母のことだけを紹介していただくのは気がひけるので、彼のお母様に一言おことわりをしていただけないでしょうか。」
当日、新郎のお母様のお席に伺い、ナレーションの中に何度か新婦のお母様のことをお話しする機会があることをお伝えしましたら、「そんなことを気にしていらっしゃったの? なんてやさしいお嫁さんでしょう。ちっともかまいませんから。」というお返事をいただきました。
さらに「結婚披露宴は花嫁さんが主役ですから気になさらずに」とも。
控え室の新婦にお伝えしたら、彼女も安心の笑顔。
ゲストに喜んでいただくことや披露宴全体の成功を願う司会者ですが、今回の新婦の思いやりからまたひとつ気づきと学びを得られました。