二人が結婚へ進むためには、どちらかが最初の一歩を思い切って踏み出すことから始まることが多いのではないかしら。
5年前に出会い、意気投合したのにお付き合いに発展しなかったのは彼の仕事が長距離のドライバーさんだからというのが理由でした。
お互いの住まいは車で3時間という距離。
加えて勤務時間が不規則でなかなか一緒にいられないし、会えてもわずかな時間しかないし、親しくなってもきっと寂しい思いをするだけだと思い続けた彼。
でも、どうしても彼女が忘れられず思い切ってメールを送ったのが2年前のことでした。
3年も音沙汰なしだったのに、再会した途端にずっと前からの親友のような気持ちになり、彼は好きだという気持ちを素直に告白してお付き合いが始まりました。
デートはお互いの住まいの中間地点と決め、仕事に差しさわりの少ないような工夫もしたそうです。
イチゴがたっぷりの生ケーキはご入刀の後、ゲスト席に配られました。
今日の青空とおんなじブルーのカクテルドレスがふんわりと新婦を包みます。
陽光が燦々とふりそそぐレストラン会場でのアイスファンタジアのセレモニーはお二人の明るい雰囲気にぴったり。
ウェルカムボードの写真は、紋服の彼が腕組みをし、白無垢の新婦と斜めに背あわせするようなポーズです。
お顔や体型までがそっくりのお二人。
それを拝見しながら、新郎が私に言ってくれた言葉を思い出しました。
「2年前、思い切って最初の一歩を踏み出すのはホントは怖かったです。こんな日が来るとわかっていたらもっと早くメールすればよかった」。
「振られたら…とか、どうせ自分なんかモテないし…とかぐずぐずしていた日々がもったいなかった」とも。
『最初の一歩を踏み出す時期』というのがあるのかもしれません。
ぐずぐずする時間も、その一歩の為の準備期間だと思えばいいのかも。
新郎新婦から、またひとつ学びを得られました。