明かりで ほっ

雨の日のこと。

遠くからゴロゴロガラガラと雷鳴が聞こえていました。

開宴まもなくのこと、二人目の祝辞の途中、バシン! と音がして停電です。

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スタッフがドアを開き、廊下の窓からの明るさでそれなりの視界を確保。

「しばらくお待ち下さい。状況がわかるまでそのままでお願いします」。

マイクが使えないのはわかっているのにやはりマイクを手にしていました。

ここから何分待つことに?  今までの経験あれこれを頭の中から取り出しトラブル&ハプニング場面集を紐解きました。

ゲストは静かに話しながら回復を待ってくれ、立ち上がる人もわずかです。

子どもたちはおもしろがって廊下と会場を行き来し、それをいさめる家族の声。

それから何分待ったでしょう。

 

パパパパパッと花が咲くように天井のシャンデリアが点灯すると、あぁ~と声が上がり、みんな自然に顔を見合わせます。

音響機器などの確認が済んでから「回復したようですね。ご心配をおかけしました。さぁ、それでは披露宴を続けましょう」と言ったところで拍手がわきました。
安堵感いっぱいに拍手するお客様たちの笑顔、笑顔。

わかりますわかります、その気持。

数分間が長ーーーく感じましたよね。

そして明かりのありがたさにほっとして… ご祝辞続行です。

 

 

 

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