無言館所蔵作品による戦没画学生の作品展が盛岡に開かれていると知り、急遽職場にお休みをお願いして出かけました。
それは絵というよりまるで「遺書」でした。
作品の側には、享年21歳とか33歳とか、死亡した年齢や場所のほか作者の簡単なプロフィールが書かれてあります。
「何だよ、終戦まであと2ヶ月じゃないか、あとたったの2ヶ月…」そう言って立ちすくむ人。
作品にじっと手をかざしつづける人。
ハンカチを胸にしゃがみ込む人。
私も胸が苦しくてたまりません。
戦没した学生たちが、自分の子どもだったら、と思うのです。
戦争への静かな怒りが湧き上がります。
しばらく座り込んでしまいました。
この後は自分へのケアが必要でした。
帰りの時間を遅らせて盛岡市内を散策することにしました。
市内から見る岩手山は北上川と配置もよく、気持ちよい気候に恵まれて少しずつ元気を取り戻しました。
ふらっと歩いて材木町へ向かいました。
宮沢賢治に会い、
オシャレな歯医者さんを見つけました。
近くの喫茶店でコーヒーをいただいて、ようやくほっとしました。
展示は25日までです。