この頃演劇「津軽」のプロンプターという役割を経験しています。
セリフが出ないのか間をとっているのか判断が任せられます。
役者を見つめ、台本に目を落とし指でなぞりながら。
「役者より大きな声で、ガリッと出すのよ。中途半端な声出しは周りに迷惑をかけるからね」と教わりました。
おぉ、なんと緊張感のある役目でしょう。
これまでは通し稽古。
今後は部分部分を丁寧に作りあげていく作業に入ります。
これは『小返し』とものだそうです。
私は初めて聞く業界用語。
新しいことを知るって面白い。
役者はライトを浴びますが、そのライトを効果的に当てる人・リアルな小道具を作る人・衣装準備や着付け・チケット販売・作品をイメージした大道具の数々・洗い物や後片付けを引き受ける人…一つの作品にかかわるたくさんの人がいて演劇は成り立ちます。
そのポジションを淡々とこなし、また誇りに思い、役者を見つめる視線は厳しく、誰もがこの『津軽』を愛しているのです。
私はドラマリーディングクラブ員として研修中の身。
役者さんが役に没頭できるようにサポートします。
皆さん セリフはほとんど入っているので、そろそろプロンプターは不要になりそうですが、この体験が朗読にも生きるはずです。
裏方、おもしろーーい。
しっかりとやるのだ! 自分。