会場によって呼び名はそれぞれ。
女性は少なく、ほとんどが男性。
黒服の彼が白手袋をはめると、そろそろ披露宴が動き出すゾという合図。
まず迎賓の時、介添さんやサブリーダーさんと一緒に新郎新婦とご両親にご挨拶。
こんな感じです。
「本日は誠におめでとうございます。私どもはご両家をサポートさせていただくスタッフです。新郎新婦のために精一杯努めさせていただきます。どうぞよろしくお願い申しあげます。それではただ今より迎賓となります。ご一礼をもちましてお客様をお迎えくださいませ。」
お客様が順次会場入りし、一旦扉が閉じられます。
続いて新郎新婦のご入場。
キャプテンが登場し、一礼して新郎新婦をお迎えする態勢に入ります。
数メートル先を歩く彼のゆっくりとした動きは新郎新婦に安心感をあたえ、品格があります。
高砂席にお二人が着席なさりやすいようにイスの位置を調整。
ご挨拶のタイミングをとらえて「はい、ここでご一礼願います」と声を掛けたり、手で合図。
記録のカメラが向くと離れたりして、できるだけ写真には写らないようにしていると聞きました。
汗かきの新郎さんには冷たいおしぼりを手渡したりもします。
ご祝辞のゲストのイスを引いたりマイクの高さ調整をするのはサブリーダーさん。
乾杯の時、コンパニオンさんがきれいに場内に並んだのを確認してからキャプテンが一礼し、それが合図になってワインなどが注がれます。
彼は新郎新婦にお注ぎし、あとは会場全体の進行を見守り、準備が整ったとみるや司会に合図をくれます。
乾杯が済むとお料理やドリンク運びもお手伝い。
その後退場のQ出しをし、主役が歩きやすいようにと、お客様に通路を広くしていただきながらコースを先導します。
新郎新婦がキャンドルサービスで浴びた紙ふぶきなどを払い、次のキャンドルがきちんとしているか確認しながらテーブルへご案内。
いつも笑顔で、たくさんのスタッフの精神的、体力的なサポートもします。
現場の第一線で全責任を負うポジションです。
以前、演出を提案してくれたキャプテンがいました。
彼の機転のおかげで披露宴がドラマチックに仕上がり、新郎新婦からもお客様からも「すごい披露宴だった。こんなの見たことない」と喜ばれた時は現場の力量を感じました。
実に多くの仕事をこなすキャプテンは披露宴のプロデューサーであり、ムードメーカー。
心強い味方です。