このお二人との打合せの時の不安材料は新婦とお父様とのご入場。
「無理だろうな、メグのお父さんそんな感じだよね」「うん…」と実現は難しいような雰囲気でした。
会場の担当スタッフが「再入場の場面が近くなったら、お譲さんが呼んでいらっしゃるからとお父様を誘い出しますから、そこでお願いしてみましょう。あきらめずに」とアドバイス。
さてパーティの前に記念写真です。
秋晴れのもと、開放的な雰囲気でみんながニコニコしています。
続いて挙式のシビルウエディングに臨みます。豊さんの額には汗。
婚姻届受理証明書が掲げられます。
お二人の入刀なさるケーキは豊さんの甥ごさんと姪ごさんがワゴンで運びます。
「緊張してますか?」「はいっ!」。
「お店のお兄さんがお手伝いするから大丈夫ですよ」ということばにコクンとうなずくエンジェルさんたち。
心配していたお父様のエスコート、お父様は照れくさそうにしながらもご一緒してくださいました。
でもメインテーブルそばまで行くと写真を撮る隙を与えずさっさとご自分の席に向かってしまわれました。
周囲から大いに冷やかされ「だからイヤだと言ったんだ」と子どものような表情です。
でも大役を済ませてホッとなさったのか、司会の私に「ビールでも飲まないか」と声を掛けたりご出身地のことを話されたり…。
お友だちのピアノやお祝いの歌声を楽しんでからはスピーチの時間を過ごし、テーブルラウンドです。
この会場の司会席はレストランのカウンター内。
ぐるりと囲んであるのはなんだか落ち着くものです。
たっぷりゲストとの時間を楽しんだお二人のパーティもクロージングとなり、お見送りです。
大きなボックスにキャンディがたくさん入っています。
それをゲスト一人一人がつかみ取り。
最初は小さいスコップですくい取りでしたが、そのうちに手づかみになりました。
「よーし、いっぱい取ってみせるぞ」。
お客様は童心にもどってわいわいとにぎやかなひと時です。
車に乗り込むお客様たちに「ありがとう」と手を振り声をかける新郎新婦。
豊さんと恵さんからいただいた「すごく楽しかったです。」という一言が私のこれからの元気の源です。