失神か?

とある会場はバシッと時間をかけたリハーサルを要求するところです。
珍しいです。
その分拘束時間は長いのですがナレーションの確認も進行も一通りやれるのでとっても安心です。

さて、ある日。
その会場での披露宴を控えた午前。
一通りマイクテストをして本番までまだ4時間以上あるのでスタッフさんに声がけして一旦自宅に帰ることにしました。
家でソファに座ったらなんだか急に頭がボォーッとなっていつの間にか訳がわからなくなりました。

ハッと気づいたのは、披露宴が始まる30分前!!

ギャーッ!!!!
あまりの驚きに夢かと思いました。
が、大急ぎで会場へ向け再度車を走らせ、これで司会生命は絶たれたと覚悟。
だって会場までどんなに飛ばしても30分以上かかります。
司会者が遅刻だなんてとんでもないことです。
途中から何度も電話してどこを走っているか会場に連絡。
電話口の向こうでもあせっているのがわかります。

心拍数最大のまま会場に着きました。
やはり披露宴は始まっていました。
中から聞こえる支配人の声。
どこから入室したらベストかを考えながらタイミングを待ちました。
やがて彼が穏やかな表情で私を招きいれ、「ではここからは女性のアナウンサーにバトンタッチです。ここまでの司会をあたたかく見守ってくださりありがとうございます。」と導いてくれました。
私も平静を装って笑顔で後半の進行へ。

マイクを握ればシューッと気持ちが落ち着いてしまいます。
そうして披露宴は結びとなりました。
お客様ははじめから支配人と田仲とのツートップで司会が行われるのだと思ってくださったようでした。
でも驚いたのは両家のご家族。
打合せでは支配人が前半を受け持つ話はなかったのですから。

披露宴後、正直に体調不全だったことをお詫びしました。
とても司会料はいただけないと思いました。
「そうだったんですか。でも、男女一人ずつの司会を頼むなんて (・∀・)カコイイ!!って言われました。」とおっしゃってくださり、私は申し訳なくて冷や汗ぐっちょり。

ラッキーだったのは、いつものリハーサルに支配人もガッツリ立会い、私の司会の資料はすべて司会席に置いてきてあったこと。
そして支配人も今まで時々司会をなさっていること。

ご両家にも支配人にも申し訳なくて穴があったら入りたいとはこのことでした。

あれは失神だったのでしょうか。
病院では急な血圧低下とのお見立て。

後にも先にもこんなことは一度きり。
もちろん二度とあんな目にあいたくありません。
あの恐怖の瞬間が二度と来ませんように…。
司会のブランクがあると変な心配ばかりしますね。

失神か?」への2件のフィードバック

  1. 怖いですねぇ~。。。
    私も、同じような状況の夢ならよく見るのですが、
    それが現実の出来事だったらと考えたら、、、
    ううう~ 10年分くらい寿命が縮まってしまいそう………

    それにしても、田仲さん、お身体のほうはどうかお気をつけてくださいねー。

  2. しげさんに早々とコメントを寄せていただき、田仲は嬉しいゾ。

    ほんとに演劇も朗読も、いやいや何をするにも健康管理は自己責任です。
    お互いにやりたいことをやるためには体に気をつけましょうぜ。

    それと差し入れの件、了解です。
    私もそれ飲んでこれからの仕事にファィトーー!、いっぱーーーーーーつ!。

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